我が子が自閉スペクトラム症(ASD)と診断されるまで

自閉スペクトラム症
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ユリイカ
ユリイカ
こんにちは。ユリイカです。
わたしには、3歳10ヶ月になる息子がいます。

新生児の頃から現在に至るまでとても手がかかる子で、早朝から深夜まで毎日振り回されています…。
でも、だからこそ可愛くて仕方がないのかもしれません。

出産時のトラブルと、生後3週間目から何か様子がおかしい

妊娠中は東京と大阪を往復してTV出演や執筆の仕事も受け、温泉旅行や魚釣りにも出かけたり、マタニティヨガやウィーキングといった運動も臨月まで継続し、特にこれといったトラブルもほとんどなく比較的アクティブに過ごすことができた。

ただ私自身、パニック障害という持病に加えて高齢出産になるため、実家のある大阪の大学病院で無痛分娩をしましたが、その際に硬膜外麻酔時の手技ミス(硬膜穿刺)に遭い、未だに後遺症が残っている。

分娩自体は37週6日の正期産だったものの1日がかりの難産で、出生時は高ビリルビン血症で48時間の光線療法を受け、生後7日で母子ともに退院。

ユリイカ
ユリイカ
生後2週間までは、よく眠ってくれて大人しかったのに…

生後3週間目を迎えた頃。何かが覚醒したのか、朝も昼も夜も急に眠ってくれなくなった。さらに生後1ヶ月にして、早くもイヤイヤしだしたのだ。

当時、ただでさえ医療ミスの後遺症と産後のホルモンバランスで余裕がなかった私は、まともな睡眠や休息がとれず四六時中気分が酷く落ち込んでいた。

まるでパニック発作のような息苦しさを感じながら、常に泣き叫ぶ我が子をどう扱かったら良いか分からず、不安で気が変になりそうだった。

記念写真でカメラ目線にならず、寝かしつけに6時間かかる

生後1ヶ月の頃、お宮参りの記念に某有名スタジオ◯リスで撮影をお願いするも、プロが3人がかりでテンション高い声や音を出したり、カメラの背後で必死こいているのに、カメラの方を見ようともしなければクスリとも笑わない。代わりにスタッフの方のひきつった笑顔が印象的だった。

何だか申し訳ない気持ちでいっぱいになりつつも、「このくらいの子どもならよくあることなのかな」と思っていた。でも、生後2ヶ月を過ぎた頃。
夕方過ぎにお風呂に入れて、授乳させて19時頃に寝かしつけを始めるも、2時間経っても3時間経っても寝てくれない。

オルゴール音を鳴らしながら抱っこでゆらゆらしても、何度オムツを替えても授乳させても、ヨガボールの上に座ってバウンドしても、背中スイッチが入らないように置いても、何をしてもダメ…。

ユリイカ
ユリイカ
ありとあらゆる方法を繰り返しているうちに時計をみたら、
何と…25時を過ぎていた。。

寝かしつけをしているこちらが力尽きて、心身ともにボロボロでギリギリの状態だった。
その後も夜に3時間まとめて寝てくれるなんて夢のまた夢。30分か1時間以内に覚醒してはグズグズ泣いてを朝まで繰り返す。
この苦行とやらは、一体いつまで続くのか

夜泣きがひどくて睡眠不足の日々

それでも、あやすとよく笑うしアイコンタクトも取れる。首すわりは4ヶ月で、その頃に喃語もよく出ていた。離乳食も5ヶ月目からよく食べてくれて、6ヶ月目には寝返りもした。

その頃に夜泣きが本格化し、寝付いて30分から1時間後に突然泣いては起きるを繰り返し、これが2年ほど続いた…。産後半年で仕事復帰したので、まとまった睡眠というものが摂れずかなり辛かった。

日に日に表情が豊かになってきて、1歳の誕生日に突然前触れもなく、「かぁか!」(おかあさん)と発語してくれた時は、本当に嬉しかった。

同じ月齢の子との交流や、1歳半検診で気が付いたこと

産前産後は、これまでのライフスタイルやホルモンバランスの変化が影響したのか、妙な孤独感や虚無感におそわれて心身ともに辛かった。

だから復職するまでの半年間は仕事以外でも自分の居場所が欲しくて、子どものためにも自身のためにも育児情報を交換するため、里帰り先でも東京に戻ってからも親子教室のイベントやサロン等に出来るだけ足を運んだ。

行く先々で出会ったたくさんの親子と接してみて、我が子と同じ月齢とは思えないくらいに手がかからないことに驚きとともに不安が募った。

「ぐずらない」「よく寝てくれる」「ベビーカーに乗ってくれる」
数えだしたらキリがないくらいの夢のエピソードが心底うらやましく、時には妬ましく感じることもあった。
ママ友達と一緒にお出かけしても私だけがまるで小さな時限爆弾を抱えているようで、一瞬たりとも気が休まらず楽しむことができなかった。

ユリイカ
ユリイカ
1歳6か月児健康診査で、驚きの光景を目の当たりにすることに…

そういえば初めての健診である3~4カ月児健康診査の時も1人ギャン泣きして、医師からは勘のよい子だと言われたけど、1歳6か月でもグズグズ泣いて落ち着かない様子。

イラストを見ながら「犬はどれかな?」といった保健師さんの質問には回答せず、指差しもしなければ積み木を掴んで積むこともしない。それ以前に、机に向かって座ろうともしない状態。

周りを見渡すと、当たり前のようにそれらを難なくこなす同年代の子ども達。
出来ないというよりも、指示が通っていない。

他の子と明らかに違う我が子の様子に胸騒ぎがした。
医師や保健師さんから指摘される前に、どこか相談できる機関がないか尋ねた。
そこで地域の児童発達支援センターを紹介してもらい、さらに医療機関も紹介していただくことに。

発達を専門に診るその病院で、心理士の方が我が子の様子を診て一言

医師
心理士
「お子さんは、自閉スペクトラム症の可能性が高いです」
ユリイカ
ユリイカ
「え!?自閉症?でもこの子、ちゃんと笑うし目も合いますよ!」

その時は内心、(医師ではなく臨床心理士だけの判断では正確な診断はできないのでは…)と思い、自閉スペクトラム症という診断を受け入れられませんでした…。

ということで次回のコラムは…

・数ヶ月待って受けた院長診察のあまりにも酷い内容
・他の専門医を探しまわった結果

を書きたいと思います!

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